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令和3年1月東榮寺各種活動参加者へ送付した言葉

執筆者の写真: toeijitoeiji

 この文章を書いている時点では、感染者は減らず、医療崩壊が心配されています。

 第一波の時の対応、その後の第二波の時の事、何で第三波が来るまでに対応できなかったのか等々、悔やむことが沢山です。

 また、世界に眼を向けてみると、ワクチン接種が始まっている国が出始めました。日本ではもう少し先になるようです。どのような優先度で接種するか、副作用はどうなのか?心配な事は変わりません。

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お釈迦さまの言葉に次のようなものがあります。


過去を追うな。

未来を願うな。

過去はすでに捨てられた。

未来はまだやって来ない。

だから現在のことがらを、現在においてよく観察し、揺らぐことなく動ずることなく、よく見きわめて実践すべし。

ただ今日なすべきことを熱心になせ。

誰か明日の死のあることを知らん。

『マッジニカーヤ』131

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 過去を振り返り、反省することは大切ですが、それにいつまでもとらわれて前に進まないのではいけません。また、未来についてあれこれ思い悩んでも現在がおろそかになります。明日のことは誰も分かりません。

 今というものの中に、過去が全部織り込まれているわけですし、今、一生懸命やることをやっていくことの中に、未来に対する準備というものが含まれているという事でしょう。

 心揺れる日々ですが今を大切にしていきましょう。。


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