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令和2年10月東榮寺各種活動参加者へ送付した言葉

執筆者の写真: toeijitoeiji

【お地蔵さま】



 今回の新型コロナウィルス感染症拡大が始まった頃、おさまることを願って境内のお地蔵さまにマスクを着けました。また9/18には、一部汚れたマスクを取り替えていただきました。

 お地蔵さまは地蔵菩薩といい、サンスクリット語でクシティ(大地)・ガルバ(胎内)。大地のように広い慈悲で人々を包み込んでくださる菩薩様という意味です。お釈迦がお亡くなりになってから56億7千万年後に弥勒菩薩がこの世に現れて衆生を救うとされています。それまでの間、衆生を救済するのがお地蔵さまというのです。その救済の方法は、人々の苦難を身代わりとなり受け救うというもの。昔より集落の入り口等にも立っており、疫病等の禍が集落に侵入しないようにという願いも込められていたようです。


 昔から人類は疫病に悩まされ続けてきました。現在でも新型コロナウィルス感染拡大の第3波到来の恐怖に悩まされています。不安で心乱れる日々。お地蔵さまに手を合わせることで、自らの心が落ち着く事もあるかと思います。自分だけでは無く他の皆さんも不安なのです。このようなときだからこそ、少しでも他者を思いやり、心安らかにすごせればと思います。いつの日かお地蔵さまのマスクを外せる時を願って。


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